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 「第25回津軽弁の日」は、2012年10月23日に青森市文化会館で開催し、各部門の入選作品を発表いたしました。
 今回は、1,051の応募作品が集まりました。たくさんのご応募ありがとうございました。


【高木恭造賞】
俳句の部   三浦蒼鬼(青森県黒石市)
【牧良介賞】
体験記の部 「気合一声」 原子直樹(青森県青森市)

 第25回津軽弁の日 応募作品総数:1,051作品

第25回津軽弁の日入選作品詩の部
応募総数:69編 青森県55編・県外14編
佐々木美奈子(弘前市)『ばっちゃの好ぎだもの』

昼間にばっちゃとえへらがしてまった
なんもなね意地張ったオラが悪(わり)がった

ばげは、かどの煮つけにイカとほうれん草の和え物、
それがらピンクだの緑だの混ざった、わんつか高いそうめんを作った

みんなばっちゃの大好物

おわびのつもりでばっちゃの好ぎだのばり作ったはんで、なんとか機嫌直してけ

ばっちゃ
「めなぁ、めなぁ」
ってニコニコして食べてけだ
ばっちゃの笑顔さ、オラはさっぱどした

「おいしくて今晩食べすぎだじゃ」
「ごちそうさま」
ってばっちゃ流しさ立っていった
水道がらジャーと水出して、コップさまがるだげ入れで、一気に飲みほした
ばっちゃ喉ならしてがら一声しゃべった

「みず、一番めなぁ!!」

中村くみ子(青森県青森市)『息子さ』
今日も明日も あさっても
わだきゃ かっちゃど暮らすじゃと
それが口癖であった おらえの息子
高校出でも 大学出でも
おめは わど 一緒にいでくれだ
めぇものばし かへだよ
十和田の牛ど 平内のがに だげのきみさ
まぐろは大間
ふたりしてどごさでも行ったな
回る寿司屋ど焼肉屋
かれえラーメンさは 水かげで食った
嫁っこ来てもいいように ちゃっけばたって家もたでだし
したばって ほれ
何だがさ ネットだがでおべだって
彼女でぎだっきゃ はあ
ビュンッと 大阪さ行ってまったおん
あっという間に わらしがふたり
なんもいい なんもいい
みな元気だばそれでいい
んだけども
おめがらのメールだば おら 泣がさった
おかあさん 青森はそろそろ雪ですかだど…
すっかどはあ 都会のふとになってまって
なんもいい なんもいい
みな元気だばそれでいい
おらも ちゃんと メールばおぐった
おめだぢ 元気でっしゃろか
おらは元気ですねん
めぇりんご おぐったはんで食っておくれやす
食いすぎで腹あんべ悪ぐせばあきまへんがな
へば まだな
息子よ どんだ?
かっちゃの大阪弁もながながのもんだべさ
中村くみ子(青森県青森市)『息子さ』
今日も明日も あさっても
わだきゃ かっちゃど暮らすじゃと
それが口癖であった おらえの息子
高校出でも 大学出でも
おめは わど 一緒にいでくれだ
めぇものばし かへだよ
十和田の牛ど 平内のがに だげのきみさ
まぐろは大間
ふたりしてどごさでも行ったな
回る寿司屋ど焼肉屋
かれえラーメンさは 水かげで食った
嫁っこ来てもいいように ちゃっけばたって家もたでだし
したばって ほれ
何だがさ ネットだがでおべだって
彼女でぎだっきゃ はあ
ビュンッと 大阪さ行ってまったおん
あっという間に わらしがふたり
なんもいい なんもいい
みな元気だばそれでいい
んだけども
おめがらのメールだば おら 泣がさった
おかあさん 青森はそろそろ雪ですかだど…
すっかどはあ 都会のふとになってまって
なんもいい なんもいい
みな元気だばそれでいい
おらも ちゃんと メールばおぐった
おめだぢ 元気でっしゃろか
おらは元気ですねん
めぇりんご おぐったはんで食っておくれやす
食いすぎで腹あんべ悪ぐせばあきまへんがな
へば まだな
息子よ どんだ?
かっちゃの大阪弁もながながのもんだべさ
第25回津軽弁の日入選作品俳句の部
応募総数:175句 青森県128句・県外47句
じゃっぱ汁 献立 知かへる 出刃の音
片山孝子(群馬県前橋市)

わい重(も)でじゃ なづぎさのっつど日の盛(さがり)
工藤 惠(青森県弘前市)

天気予報 棒(ぼ)コで台風ふぱてくる
つぎねはんで 豆撒ぎやめだ 爺コふとり
神 繁雄(青森県青森市)

クーラー買るがーわぎで首ふる扇風機
高杉和子(青森県弘前市)

稲刈れば 冬走(は)けで来る 音(おど)こする
三浦蒼鬼(青森県黒石市)

雪おなご ウソの晴れ間で 手コふぱる
村井康逸(京都府京都市)

第25回津軽弁の日入選作品短歌の部
応募総数:275首 青森県221首・県外54首
生(ま)れどごさおたって やとかともどった鮭
                おもやみだばって わったどへんかす
神 繁雄(青森県青森市)

種ごとば蒔(ま)えだ訳でもねんだばて
                なぼでも出はるぐだめきの芽(め)こ

しちゃかぶさ ヒアルロン酸打だねんで 
                打ってもらいて たるんだ顔さ
村上靜子(青森県黒石市)

まだまめし バッチャを呼んで 横にして
             寝でまま食(か)へる 練習っこする

帰ったきゃ 静がで家の中 捜したら
             カガが一人で 蟹ば食ってら

運転の 席さバッチャを ねまらへで
             駐車禁止で わんか買い物
吉町修一(青森県青森市)

両の手で 散ったさぐらこ そっととり
          顔(つらこ)さつけだ あばのかまりこ

九州がら はっけだはけだ ひろさぎさ
          ガソリン(あぶら)30,000円で 高速(けど)1,850円

「わあきれい」そばで弟
    「馬鹿でねが おらだきゃ雪(ゆぎ)の 顔(つら)もみてぐね」

こらほどね あげぐ染まるが さぐらの葉
                  花こもえばて 紅葉あざやか
佐瀬裕子(福岡県太宰府市)

第25回津軽弁の日入選作品川柳の部
応募総数:386句 青森県291句・県外95句

わんかずつ 窓が鏡に なる夜汽車
間違って トッチャ押すたの 肥えるツボ
小山内俊子(青森県青森市)

電話だろぉ! おどのマネして 孫叫ぶ
石川香織(青森県五所川原市)

めな?めべー! ばさまとなりで 包丁(ほじょ)持てる
佐藤るり子(青森県五所川原市)

寝るどごは わどご半畳 カガ二畳
船水柳平(青森県黒石市)

第25回津軽弁の日入選作品体験記の部
応募総数:146編 青森県107編・県外39編
杉優子(青森県つがる市)『わぁも何年か後は、こんな感じ?』
 百円ショップで、ろうそくどせんこう探してらどぎのこと。お菓子探してら、おばあさんと、孫らしき人の会話です。
「バッチャ、このかりんとういいんでないのぉー?」って孫らしき人がいうと、
「ダメだ!!」なんでか、そのバッチャは、いかってる感じで、なんかそれが気になってつい立ち聞き。
 孫らしき娘さんが、「あら、なんで?」
したらバッチャ。
「どれも、これも、値段ついでねぇーでばなぁー。」
角田雪江(青森県むつ市)『まったくだ話』
 高齢になれば、集りの会話は友人、知人の少なくなっていく淋しい先の短い話ばかり。ぼそりと言った。仲間のひとりが、つくづく言った。涙目で言った。
「この頃ァ死んだごとね人まで死んでるけなぁ…」
最もだと思いました。
佐々木美奈子(弘前市)『ばっちゃの好ぎだもの』

昼間にばっちゃとえへらがしてまった
なんもなね意地張ったオラが悪(わり)がった

ばげは、かどの煮つけにイカとほうれん草の和え物、
それがらピンクだの緑だの混ざった、わんつか高いそうめんを作った

みんなばっちゃの大好物

おわびのつもりでばっちゃの好ぎだのばり作ったはんで、なんとか機嫌直してけ

ばっちゃ
「めなぁ、めなぁ」
ってニコニコして食べてけだ
ばっちゃの笑顔さ、オラはさっぱどした

「おいしくて今晩食べすぎだじゃ」
「ごちそうさま」
ってばっちゃ流しさ立っていった
水道がらジャーと水出して、コップさまがるだげ入れで、一気に飲みほした
ばっちゃ喉ならしてがら一声しゃべった

「みず、一番めなぁ!!」